大阪文化芸術フェス2017 上方落語とお能を楽しむ会

大阪文化芸術フェス2017 上方落語とお能を楽しむ会 大阪文化芸術フェス2017 上方落語とお能を楽しむ会

桂文枝

桂文枝 能楽ワークショップ 能楽ワークショップ 半能「石橋」 桂三実

開催日 10月21日(土)
開催時間 開場 11:30 開演 12:00
会場 岸和田市立浪切ホール 大ホール
レポート

お能ビギナーのためのワークショップも開催。桂文枝の創作落語と能楽がコラボ! 

10月21日(土) 、岸和田市立浪切ホール 大ホールにて、「大阪文化芸術フェス2017 上方落語とお能を楽しむ会」が開催されました。

桂文枝の創作落語と、山本能楽堂の協力による半能『石橋(しゃっきょう)』を上演。
お能初心者でも楽しめるよう、能楽ワークショップもあり、落語と能により身近に触れあえるイベントでした。

MCは桂文枝の弟子、桂三実が務めます。

まず挙手をしてもらうと、会場の約1割がお能の観劇経験者。能楽を初めて見る人が多く、ワークショップとして、山本能楽堂の林本先生がお能について教えてくれます。

「お能はもともと神さまに奉納するもので、神さまに敬意をはらい『お能』と言われています。

『何をしているのかわからない』、『辛気臭い』、『眠い』とよくと言われますが、お能は約700年前のままで、セリフも変えていなく放送禁止用語もありますが、当時の人が何を美しいと思い、何を感じていたのかをそのまま表現しているためです」

「お能には独特の『すり足』という動きがありますが、お侍の前で演じるようになり、礼儀正しく、目上の人には慎ましやかにするという作法から生まれました」

そして三実が「すり足」にトライ。腰を入れ、肘を張り、まっすぐ前を見て、足を上げる。足への体重のかけかたが難しく、三実は「腰が痛い」と音を上げました。

続いてお囃子の先生がお能の楽器を紹介。
お能の最大の特徴は弦楽器を使用しないこと。お囃子は笛、小鼓、大鼓、太鼓の4人ユニットで構成され、弦楽器の入らない演劇は他に類を見ないとのことです。

紙より薄い牛の腹の皮で作られた小鼓は、左手で紐を操作しながら音の高低を付け、下から上に打ちます。この操作の仕方と打ち方は世界でも日本の小鼓だけ。

大鼓は高い音が特徴。演奏前に皮を火で焙じ、紐を締め上げるため、消耗が早く、10回も打つと捨ててしまうとのこと。皮を強く張っているため「世界一指が痛い楽器」と言われています。

お能の太鼓は、牛皮で作られますが、真ん中の的は鹿皮でそこを打ちます。太鼓が鳴り出すとクライマックスが始まりますが、それまで太鼓は何もしないことが多く、2時間近く待つことも多いそうです。

笛は約400年前のものを使用。そこが伝統芸能の面白いところで、当時のものを使用し、表現しています。

レクチャーが終了し、半能『石橋』が始まりました。
掛け声を発する打楽器奏者と、響く笛の音色で緊迫感が会場を包みます。ゆっくりと獅子の能面をつけた2人の演者が舞台に登場するや、次第に豪壮で迫力ある舞を見せ、瞬く間に幽玄の世界へと誘いました。

続いて三実が落語を一席。
古典落語の演目の一つ『まんじゅうこわい』を、フレッシュでいて軽妙な語りで聞かせます。特に饅頭を食べる仕草が、ねっとりとしてリアルで、「プッ」と吹き出し笑いが会場からもれました。

トリは六代目・桂文枝。登場するや会場から大きな拍手が起きます。
まくらから文枝節が炸裂! 早速、笑いの渦に巻き込みました。

創作落語『ボケてたまるか』を披露。
88歳の父親(義父)の行動をテーマに息子夫婦のやりとりや、医者との珍妙な関りを面白おかしく演じます。
現代的で観客の世代にあった、文枝ならではのお題で大いに沸かせました。

ふだんあまり聞かないお話が聞け、お能から上方落語までが楽しめる、とてもステキなイベントでした。

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